ペレット















さて、ゴールデンウイークは皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?今回は分割していたため、遠くに行くことはなかったのですが、最終日は近所の散歩から広場で子どもたちと伸び伸び遊べたので楽しかったです。こんなにゆっくりな休日は本当に久しぶりだと思います。

よるのニュースで「ファストファッション」の話題がありました。有名なのはユニクロ・H&Mとかですね。それ以外はあまり知りませんが。全国展開しているといえば西松屋、しまむらも有名ですが、有名ブランドも「ファストファッション」ブランドを立ち上げ展開していく、といった話でした。

ユニクロに見るべきところは安いだけでは無いと思います。まず、価格と品質のバランスを根底から変えたと思います。自宅のクローゼットにも沢山のユニクロ製品があります。黎明期はやはり安くて悪い品質だったのをよく覚えていますし、そんなに格好良くもなかったと覚えています。現在はデザインもさることながら、もうそこら中の近所の老若男女すべてに浸透している感があります。この間も地域の祭りに来ておられた60代後半の近所の方も思いっきり「ユニクロ」でした。

いいところだけではありません。高品質にするとともに、低価格にするためにやはりというか、当然ですが労働力の安価なところに依存します。中国に工場を設け、高い生産力と高品質のための設備投資や教育を惜しまない、素晴らしい考え方であると思います。しかし、低賃金の彼らによってのみ実現できる方法でもあるのです。

建築も同じようにできるのです。一条工務店が最も成功しているといえるでしょう。公的にはほとんど存在すら出さない海外の工場でほとんどの部材を生産し、日本でアセンブルしていく方法です。非常に合理的で低価格で高性能なお家が提供出来ます。現に温熱の観点から見てハウスメーカーという括りでは最高峰のグループにいますね。

経済論的に考えると、国単位で得意分野を提供しあう事が非常に合理的且つ経済発展の可能性が非常に大きくなります。そういった観点から見てもグローバルな展開をすることが理にかなっているということです。

しかし、私としては賃金(人件費)を流出していくことによって、国力の低下を促しているようでなりません。安く買うことは潮流のような気がしますが、どんどん国の力を弱めていると思います。国内の人間で生産するためにどうしたら良いのか?そちらを深く考えるべきなのだと思うのです。職人さんが全くいなかったらどうしますか?言葉の通じない職人さんを海外から連れてきますか?それは考えにくいと思います。

建物の構成や省力化する施工、そういった「単位当たりの人件費を削減」をし、工種を増やしていくことで平準化・品質向上化が図れる、そんなアイデアをひねる様にはならないでしょうか?経済と建築現場、同じでは無いでしょうがもっと考えるべきことがあると思います。

ユニクロの品質と値段のバランス。素晴らしいと思います。何とか建築で出来ないものか日々考えてみることにします!