ウチの日当たりいいかもしんない!

晴れた日には太陽の恵みを、雨や風の日には安らかな眠りを 暑い日には木陰の爽やかさを、寒い日には真綿のぬくもりを 笑って過ごしたい夏見工務店の社長のブログ

2017年03月


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ご近所の古いお家を直させていただくことが多いです 。
滋賀県では紅柄(べにがら)という 柱を赤く塗る真壁の
お家が沢山あります。真壁(柱が内外ともに見えているつくり)は
柱と梁の間に壁を作り、そこに漆喰などの仕上をしています。

また、そういったお家の離れには「藏」があります。
財産を守るために本家とは違うところに建て、まあいわゆる
大きな金庫の様に使われていたようですが、そこは置き屋根といって
まずは土壁と漆喰で屋根も形づくり、その上にわざわざ木組をして
屋根をさらにかけていきます。

今の時代にここまでの仕事をするにはとってもお金がかかります。
それは技術の衰退や人件費など様々な要因がありますが、
私は、住まい手側にも遠からず変化があると思っています。

住宅はどうしても劣化や 汚れが出てしまいます。
いかに日頃気にしておくかが早期発見!のコツです。

つまり、お家にいる時間や向き合う時間が、昔のほうがあったからこそ
こういった高価な仕事を大事にできるのではないか?と思っています。
ワークライフバランスが良かったとも言えますが・・・・

そこにライフのようなワークがあったと思いました。
草を抜く、基礎回りを綺麗にする、外壁の埃を取る、
屋根をじっと見てみる、建具に蝋をぬる、畳を干す、障子を張る・・・
これはDIYでなく、私はライフとすべきかなと思っています

もっと建物や住まいに向かう時間を作るためにワークライフバランスを考えて
みませんか?余暇として旅行や買い物、まったりと過ごすことだけが
ライフではないと言い切りたい(笑)

こだわったお家を長持ちさせたり、より美しくしたり。
家のために休みを過ごす。。。こういう暮らしお勧めしたいです。
まあ、この動きを「勤勉」とほかの国の皆さまが見てるのかも
しれませんね!

バイオマスエネルギーも、窓の開け閉め、日射遮蔽のスクリーンを下げることも
大きなライフのイベントだと思います。生きることを楽しめる幸せ
そこには「足るを知る」ことも必要です。たくさん買うために
収納を大きくしたり、より多く稼いでくる羽目になったり、
どんどんワークの領域が大きくなるのです。

DIYでものつくりするだけが、大きく取沙汰されていますが、そもそも
その棚が必要なの?という観念も必要かと思います。
きれいに掃除するライフから、住まい方を研究してみたいですね!

 
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収納って皆さんどう考えていますか?
今持っているもののどれをどこに・・・
そんな風に決めています。私も・・・

パッシブハウス・ジャパンが開催する、エコハウスアワード2017
弊社もエントリーしておりましたが、惜しくも一等賞は逃しました。
しかし並みいる強豪にもまれ、嬉しい批評も頂きました。
来年も絶対戦いたい!そしてそれまでに毎日楽しく鍛錬していこうと
思います。ご声援本当にありがとうございました。

大賞は「倉敷の家」 
再現性のある(ほかの人たちがまねをして作れる)パッシブハウスとして
計画されています。
面白いのが、収納の小ささです。ふつうに考えるなら、収納が減るって
考えにくいですよね?たくさんの収納の中にあるのは、なんなんでしょう?

施主の方は奥様とこう話しあったそうです。
今度のお家はどんなお家なんだろう?
間取りはどうなんだろう?
暖かい・涼しいってことは???

そしてどんどん不要なものが出てきました。冬布団、こたつ、冬用の室内着・・・
そうすると寒さ対策のモノだけでなく、 考え方がシンプルになって。。。。
収納は大きいの1つと小さいの1つになりました。

モノによって豊かになりそうですが、たくさんのモノが
幸せにしてくれるわけではなさそうです。
半年使わないもの、1年使わないもの。
今日から調べてみてはどうでしょうか?



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先日、京都の現場にお邪魔して来ました。
暖房期の引き渡しのため、少し木が暴れていますが
夏を過ぎて次の冬にどこまで落ち着くか見ものです。
動きすぎたやんちゃ君は上手になだめに参ります。

さて、今回初めてお仕事させていただいた設計事務所さんの
いつもの手法で浴室暖房なるものがありました。
このお家は温水暖房なのですが、それを浴室にも取り入れておられます。
やけどしそうな温度ではありませんが、入浴前もほんわか暖かい
こんなお風呂早く入りたくなりますよね?

普通の冬のお風呂は気合とスピード(笑)で乗り切るもんだと思っていましたが、
こんなに安心しきっては入れるのは・・・そう、スーパー銭湯!
いつもお湯があり、人も出入りもあり、温度が高く脱ぐのに抵抗がない
あんな感じです。それをもっと温度差のない感じ。
安心して出入りできるお風呂。うらやましいですね。

さらに洗濯物やお風呂自体もすぐ乾きます。
2か月たっていましたが、ぴかぴかでした。カビなんて生える暇がない。
いかに保温できるかもありますが、入浴が終わったらいかに早く乾かすか。
その過程で洗濯物もよく乾きます。風で乾かしてないので夜もうるさくないです。

浴室府暖房のお家に僕も住みたいな。 
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YKKAPさんのご厚意で山形は東北芸術工科大学にて
「高性能の住まいを作るには?」と題して講演させていただきました。
世の中の高性能住宅に対する気運の高まり に対し、
施工はどうあるべきか、という課題です。

高性能は設計段階でかなり決まってしまうと思います。
まずはどのポイントに性能を持ってくるか、が大切です。
掛けれるコストと必要な性能。設計段階でのさじ加減が
全てではないでしょうか?

では、施工とは? 何ができるのでしょう???
真面目に丁寧に目的である性能を保つためにすること、だと思います。
理屈や原則を理解していることはもちろんです。
そのために毎日勉強しなければなりません。
復習も必要になってくるでしょう。でも現場では、
シートの張り方、テープの納め方、ビスの処理、隙間のシーリング・・・
目新しいものではないですが、いかに真面目に丁寧に
間違いなくするか、ですね。

施工はチームの仕事です。いかにその皆さんに意向が伝わるかが
大きな成果につながると思います。
もっともっとウチのチームが良くなるように、頑張りたいと思います。
 
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日本の製品には沢山の説明書きがあります。
分かりやすいように、事故を未然に防ぐ、、
いろんな意味がありますが、非常に煩雑です。

先日、新しい駅舎のエアタオルが、かのダイソンに
なっていました。ドイツで見かけて「おお!こんなところにも!」とは
思っていましたが、日本にもとうとうやって来たみたいです。

ドイツで見たダイソンは必要最小限のピクトグラムで、
ここにこうしてこうだよ!という絵のみでした。
まったく説明書きの無い設備機器も沢山あるので(目盛りすらないのもある)
まだよく書いてあるな、くらいに思っていました。

今回日本の駅舎についたのが後の写真です !
べちゃべちゃ貼つけてくるだろう!文字だらけ!!
と思っていたのに、覗いてビックリ!ドイツよりもシンプルに!!
驚きました(笑)

人にやさしくない、と言われることもあるようですが、
親切ではあるでしょうが、考える力も必要かと思います。
形から想像できる動き、経験からくる勘など、人であるのなら
そういうのも楽しみたいものです。
また、何もないそのデザインの美しさも豊かでしょう?

エアータオル一つですが、いろんな壁を越えたようでうれしかったです!
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