ウチの日当たりいいかもしんない!

晴れた日には太陽の恵みを、雨や風の日には安らかな眠りを 暑い日には木陰の爽やかさを、寒い日には真綿のぬくもりを 笑って過ごしたい夏見工務店の社長のブログ

IMG_7374
1984年85年の鈴鹿8時間耐久オートバイレースに参戦した
「WhiteBull」というバイクがあります。
チーム生沢/無限/ムーンクラフトというそうそうたるメンバーのコラボチームです。
極彩色のチームが乱立する中、真っ白なボディに赤のみのロゴで
ちょっとおとなしかった印象があります。

ムーンクラフトの由良卓也さんは、車のボディデザインでは一世を風靡していて、
由良さんのボディでないと勝てない、とも言わしめていた人でした。
バイクに興味を持っていた私は、このころバイクレースにはまり、この8耐も
見に行ったものです。

現実に近くでこのバイクを見ているのですが、写真では想像のつかない程コンパクトで
他のバイクのカウリングとは全く違う考えになっている事を知りました。
当時すべてのバイクはハンドルの前からエンジンをすっぽり覆って後輪の手前まで
玉子の様に包むのが主流でした。WhiteBullは空気の流れからそれを上下に分け、
ライダーへの負担と、エンジンの冷却をうまくバランスさせていました。

耐久レースとはいえ、世界戦の中では一番短いとされて、スプリント競技とみなされていた鈴鹿8時間耐久レースは、各社ともスプリント仕様の内外装とする中で、このバイクはシートを分割し、厚みと幅を持たせ、ライダーの疲労や振動を軽減したりもしていました。シートカウルも今では常識になっている形状を早くも取り入れ、ライダーとバイクの負担を減らす大ぶりな独特な形状をしていました。
p4
当時、いろんな批判もありましたが、耐久レ―スにおいて、チームで考え
いろんなマネジメントをし、ライダーが最大限仕事をできる環境作りを
ゼロから考え、形にすることができたことに尊敬をしますね。

これから家つくりがまったく同じ様相を呈していることに気づきました。
もっともっと住まう人にフォーカスをして考え方を変えてみようと。
しかしこのバイクも同じように、乗り手(住まい手)も
変えなければうまく乗れない(住めない)と思います。
p7
自分たちを取り巻く変えようのない世界、それと自分たちが生きて繋げようとする世界、
新たに知ってそれを取り込みたい世界。
作り手も住まい手も少し立ち止まって考えないといけませんね。
何のためのお家なのか?部屋なのか?窓なのか??
住まいの原点から見直すいいチャンスかもしれません!




IMG_1035
ゾーン断熱、というものをしています。
数年来、既存のお家をどうしても寒さから逃れたい!という相談が
後を絶ちません。
相談してくださる方は、子供を巣立たせたご両親や、もうおひとりになった方
金銭的に余裕はないけれど、寒さ暑さが染み入るお年頃のお方が圧倒的です。
家族たくさんでワイワイやっていたお家も、一人ずつ巣立っていくにつれ、
一部屋ずつ余っていき、今や二階は都合のいい物置(笑)
盆暮れ正月にはにぎやかになるも
360日は静かな生活だよ、という方がほとんどです。

断熱気密をすることで、冷暖房が効率よくなります。
高断熱高気密になっているお家の、冷暖房の効き方が、緩やかで優しいことを
いまやたくさんの方が体感しています。
温度を急激に動かすのではなく、じっくり小さな変化でいられるようになると
体も警戒を解いてリラックスしてきます。無駄な緊張は肩こりなどの筋肉の緊張をおこし
血流も悪化してしまいます。

では、この二つをどうやって結びつけるとしましょう??

「家の中にもう一軒建てませんか?」
いつもこう話し始めます。

手を余すお家をすべて断熱気密をするのは資金的にも難しく、現実的ではありません。
かといって、お風呂だけ、窓だけ良くするのは
温度差がかえって大きくなるかもしれません。
そこで、まず生活を小さくできるか相談します。
実際の生活をじっくり見るとそんなに大きなエリアが必要なのではなく、
作業すべき場所がまとまってさえいれば、ちっちゃく住めることがわかります。
「食う、寝る、家事する、風呂る、おトイレる」に「しまう」があれば大丈夫。
これをこじんまりまとめたいのです。

小さな住まい方が決まればもう簡単。その範囲を断熱しましょう。
さらに窓はできるだけいいものに。
範囲が小さいので、無垢のフローリング貼ってみたりできるかも。
お家に帰ってきたらそこから出ない。そこに吸い込まれていく。
愛をこめて「断熱ホイホイ」って呼んでます。

住まいを変え、住まいかたも一工夫することで、面白く気持ちのいいお家に
変えられます。

 

IMG_4031
さて、前回より続きます。
暑さ寒さを伝えないように断熱することが大切です。
「安心できる」これは体感しないと分かりにくいかもしれません。
でも、体感できると一生忘れない、とも言えます♪

まずは中に住まう人たちが快適・安心であること。ここが重要です。
私は冷暖房がちゃんとされているという条件ならHeat20のG2グレード
という基準がギリギリだと思います。
簡単に言うと、滋賀県なら
屋根の断熱(グラスウール16K)24cm
壁の断熱 (グラスウール16K)14cm
窓    (樹脂製サッシ)3重ガラス
大まかに言うとこれくらいです。

ここまで行くのが、まずはスタートラインです。
そんなに?たくさん!と思いでしょう。これがまず普通と考えてください。
どうしても隠れてしまうので、あまり気にされないと思いますが、
性能を決める要素なので、どれくらい木が乾いてて目が詰まってるかと同じくらい
気にして頂きたいのです。

もう一つ、これは滋賀県です。北海道ではありません。
滋賀県の冬の気候ですらここまでの断熱が必要です。

さて、ここからが私たちが目指していくべき「どこまで断熱」の世界です。

実際、断熱材をしてあるからといって、冷暖房が不要なわけではありません。
必要な時間、必要な容量で動かさないと、しっかり断熱していても
温度は下がって(上がって)しまいます。
ここを勘違いされる人がほんとに多いです。
断熱がしっかりされたお家ほど、連続的に冷暖房をしたほうが効率も温度変化も
小さいのです。特に夏場は、屋外が大きな温度変化(熱くなる)があるのと、
湿度がとてもたくさんあるので、除湿に時間がかかるので連続運転をすすめます。

温度変化を小さく連続にしたほうが効率が良く、光熱費も抑えられるというわけです。
でもこれがなぜ、断熱の量と関係あるのでしょうか?

断熱材によってできる熱が伝わりにくくなる状態は、当然室内の保温効果にも
大きな影響を及ぼします。保温された内部をいかに一定にするか、そのために
冷暖房設備をどのくらいの容量で動かし、どれくらいのエネルギーを使うのか。
ここからは「燃費計算」をすることになります。

私たちの目指す「どこまで断熱!」はいろんなゴールがあると思います。
快適・安心な室内環境はもちろんのことですが、それを維持するために使ってしまう
エネルギーの量を無視するわけにはいきません。
一年間に
暖房:30KWH/㎡・年
冷房:30KWH/㎡・年
を使ってしまうエネルギーの量の目標として、断熱を決めるというのをお勧めしています
これは、間取りやお家の大きさ、窓の数や方位、お隣さんの建物などで
変わっていく「燃費計算」で計算されます。一軒一軒計算された結果が違うので、
実は断熱材の量も違うのです。

今、建てるお家は実は何十年も家族を支え続けます。住宅ローンが受けられて、幸運にも
夢のマイホームを建てるのは、当然家族のためです。
でも、その家族が幸せに暮らすのにも、太古の昔の人々が守ってきた資源を消費しています。
今がすべて昔の恩恵であれば、今は未来のための蓄えでもあると思います。

是非、住まいを建てるのなら、自分たちの何世代も後の家族のために、
どういったことができるのか知恵を絞って住まい作りを考えることを
絶対するべきだと断言しておきます!


 
 

このページのトップヘ